基礎編2 夏の着物の着方

◎ 半襦袢

半襦袢は上半身だけの着物です。夏場に下着と長襦袢を着なくていいように 一枚にした服です。袖は長襦袢の袖になっていて 身頃は肌襦袢で木綿で作ります。衿は半衿が付けられるようになっています。下半身は裾よけをつけます。最近は袖を簡単につけはずせるタイプもあります。半襦袢の上に長着を着て帯を締めます。 たとえ 暑くても男性が外出する時には絽の羽織を着て出かけます。半襦袢を着たt所

◎ 浴衣

浴衣を着る

浴衣は浴衣帷子(ゆかたびら)の略です。もともと 帷子は麻の単衣着物をさしましたが、麻でなくても単衣の着物の事を帷子と呼ぶようになりました。昔は入浴時に麻の着物をきました。それが入浴後に着る着物に変化しました。内風呂のない時代には 近所の銭湯に出かける時の着物でした。浴衣はおでかけ着ではありませんでした。現在は 夏祭りなどに気軽に着る外出着となったのです。ただ 現在の浴衣事情を考えると環境破壊商品のような気がします。人間が浴衣にあわせて購入しています。素材も縫製も悪く、安いだけの商品がならんでいます。スーパーなどの呉服屋さん以外のお店で売っている浴衣セットは貴重な資源やエネルギーを使って製造する価値があるのかと思ってしまいます。質のいい浴衣を探すのも苦労する時代ですから 簡単に購入できるところにお客さまが流れるのもしかたのないことです。

男性の場合 浴衣を着て その上に 羽織を着ると それだけでも さまになるという不思議なことがおきます。ただ 絽の羽織を持つような殿方はあまりいません。
夏以外の着物は 前ページに掲載しています。

基礎編3 種類別の名称

着物の種類別の名称

肌着 裾よけ 下半身用の下着。長襦袢の汚れを防止する目的もある
湯もじ 現在は使う人は少ない。
襦袢 肌襦袢 上半身につける肌着。
半襦袢 身頃が肌襦袢 袖が長襦袢の袖。主に夏場に着用
長襦袢 一般的によく使う。肌着の上に着る着物
長着
着物
礼装以外 長着
着物
着物とよぶ方が一般的。着る物全部を着物とも表現するのでこのサイトでは長着と表記
礼装 二枚
襲ね
上着 襲ねになると一番上の長着を上着と呼びます
下着 正式なのは白地
三枚
襲ね
上着 明治ごろまでは着用したようですが今はほとんど着ない。(厚いし 暑いし お金もかかる)舞台衣裳では使うかも。
中着
下着
上着

比翼
本比翼 仕立てが難しい。簡単に比翼を取り外せない
付け比翼 現在一番一般的な礼装の形式
外着 羽織 本羽織 男性は礼装。女性は略式礼装
中羽織 紋付以外の羽織
茶羽織 普段着の羽織
被布 最初は男性が着た。現在は3歳女児の祝い着が主
道中着 女物 旅の時に着た。江戸時代はしごき帯で裾をあげて着る
男物 合羽の事。一般の人はほとんど用いない
コート 道行コート 別名角衿コート 江戸時代の鷹匠が最初に着た
都衿コート 別名丸衿コート 道行の衿が丸くなったもの
道中着衿コート 道中着の衿型のコート
被布衿コート 被布の衿型のコート
千代田衿コート コートは明治以降 洋装から取り入れた物が多い。
笹衿コート
折り衿コート
十徳 茶人が主に着る
半纏
ちゃんちゃんこ など
キルティングで作るのが一般的になる
その他 下半身に着る着物
二部式 新しい着物 雨ゴートもある
綿入れ 綿が入った着物
もんぺ 江戸時代にできた労働着

菊輪着物の種類はとりあえず上記のようになります。ここからさらに細かく分かれます。裏地の付いた着物を「袷」、裏地のない着物「単衣」といいます。詳しくは基礎編7です。長着にはさらに分け方で名称が異なります。基礎編1には分け方と主な名称が掲載しています。上の表には昔お公家さんが着た衣裳、お坊さんの衣裳、祭りの衣裳、その他の舞台衣装のような物は含んでいません。

基礎編4 着物の外見

おおまかな着物の名称

上の図と下の図でおおまかな名称がわかります。

長着の大まかな名称

  • 仕立て屋も人間なのでたまに間違う時があります。左右の袖を付け間違えたりします。袖底の縫込みが後側にある時、これはおおきな間違いです。
  • わからず着ている人もいるでしょうが 紋付の時はご注意ください。袖の紋は後ろ側にあるのが正しいです。

ミシンで簡単に縫うために以上のような重なり方を逆にしたような長襦袢を見たことがあります。長襦袢を単独では着る人はいないと思いますが、やりすぎだと思います。今も売っているかどうかはわかりませんが脇のきせが逆になっています。

次は着物の構造です。 仕立て方の大きな特徴について説明します。