和裁 道行コートの裁ち方

基本的裁ち方

道行コートの裁ち方

羽織と道行コートでは前落としが異なります。

応用編の裁ち方

道行コートの裁ち方 応用編

↓ 立衿と小衿の柄が続いている雨ゴートです。
道行コート 立衿と小衿の柄があっている

↓ 立衿と小衿の柄が続いていない雨ゴートです。
立衿と小衿の柄はあっていない


小衿の構造

小衿の生地
小衿の縫い方にはにいくつもの方法があります。縫い方を知らないとどのような縫い方をしているのかわからないような縫い方もります。大きく分けると二種類あります。上前竪衿から竪衿下がり、衿肩周り、反対の竪衿下がりそして下前竪衿まで一枚の長い布で縫っている方法と両竪衿と衿肩周りから両竪衿下がりの三枚の布に分かれて縫われている方法があります。これにはそれぞれ短所と長所があります。はじめの仕立てでは関係ありませんが何かの事情で仕立て直したり、仕立て替えたりしたい時には最初の縫い方によって仕立て替えできないことがあります。竪衿の柄をあわせる目的でなくても3枚にわけて縫うときもあります。

和裁 道行コートの上仕立て

道行衿の仕立て方に上仕立てとそうでない仕立て方があります。私はたまたま上仕立てを習ったので、そうでない方の詳しい仕立て方はよくわかりません。

上仕立て

上仕立ては表裏両方とも小衿付けを割縫いにしますが、そうでない仕立ては裏側を割縫いにはしないで、肩裏の縫い代が小衿にはいる形になります。

上仕立てでない方法との見分け方

裏の小衿が肩裏に乗っかるような仕立て方になり、千鳥ぐけをしているのをよく見ます。上仕立ての場合は千鳥ぐけはあまりいれないと思います。また ループが肩裏側に向いています。上仕立ての方は小衿の上に肩裏がのるような仕立てになりますので、ループは小衿の上になるように縫いつけます。

割縫いしていない小衿

小衿を割っていない道行コート

 

ループが下向きについています。小衿の縫いこみが小衿側に倒れるので ループを下向きにつけることになります。

ループが下を向く

写真は雨ゴートなのですが、上仕立てではループが上向きになっています。↓

上仕立てはループが上を向く

小衿の表側を拡大 表側は大差ないです。

小衿格の拡大図

 

裏側の小衿部分の拡大 小衿を割らないので 肩裏側にのっかるような感じになります。

裏側の小衿

 

単衣道行コートの小衿の裏側

単衣のコートの小衿の裏側の仕立て方。裏地がないので小衿の裏側の部分が袷とは少し違う縫い方をします。洋服でいう「見返し」をつけたりバイアス布で小衿の裏側をくるんだりします。従って見積もり方が袷とは少し異なります。

肩すべり

肩すべり

 

丈夫になりますが、必要な布が多くいるので表地からはとれない場合が多く、肩裏を使います。背の低い方ならば表地を使うことも可能かもしれません。

ハート

ハート
形がハート型にしているのでこの名前がついたようです。多くはこの方法を採用します。

バイアス布でくるむ

バイアスでくるむ

肩周りから小衿の縦の部分を布地で二重にしたくないときはこの方法をします。バイアス布は90度の角度にするのが理想ですが布地が足りない時は斜めを少なくする場合もあります。単衣道行コートの裁ち方は図で示した布を袷道行コートの裁ち方図にプラスしたものになります。