和裁基礎2 女性の着物の割り出し方

女物の計算方法

部分名称 計算方法
身丈(背) 身長
身長×0.4+2cm (計算後 尺貫法に換算)
袖丈 身長×0.3
褄下 身長×0.5
長襦袢の身丈 身長-30cm(8寸)
羽織丈 身長×0.5
道行コート 羽織丈+2寸

女物長着の身丈

「女物身丈=着丈+おはしょり分」となります。体格や腰紐を結ぶ位置や結び方でおはしょり分は変わります。おはしょり分は6寸(23センチ)~8寸(30センチ)あればいいとされています。

  1. おはしょり分 約23センチから約30センチ
  2. 女物着丈 = 長襦袢身丈 + 約2センチから約4センチ(通常4センチ)
  3. 女物長着身丈 = 女物着丈 + おはしょり分

着物は裾位置が変われば、必要な身丈も変わります。女物の着物は裾位置を柔軟に変えられるのが利点なので、最低限必要な身丈に多少余裕をもたせるのが普通です。着物の裾位置については初級編3 着物の裾位置を参考にしてくださるとよくわかります。

女物の袖丈と裄

昔は 身長や年齢に応じて袖丈を変更したりしたのですが、既製品の着物が増えて 現在は ほぼ1尺3寸の袖丈が標準値です。裄の割り出し方はお店によってさまざまですが、概ね 身巾が標準ならば 袖巾の方が肩巾より広くします。腕が長く、身巾の狭い人は 着やすくするために 袖巾を広めにしたりします。

裄の振り分け方

裄= 袖巾 + 肩巾
1尺7寸~1尺6寸5分までの人は袖巾を8寸5分 残りが肩巾
1尺7寸1分以上、1尺6寸4分以下は 偶数ならば半分半分
奇数ならば袖巾を1分広くする。
例) 1尺7寸5分=袖巾8寸8分 肩巾8寸7分

和裁基礎2 男性の着物の割り出し方

男物計算方法

部分名称 計算方法
身丈(背)=着丈 身長×0.83~0.85 又は 身長(尺貫法に換算後)ー7寸
身長×0.4+2cm (計算後 尺貫法に換算)
袖丈 身長×0.3
褄下 (着丈×0.5)-2cm 又は (着丈×0.5)-5分
後の内あげ位置 着丈×0.4
長襦袢の身丈 長着の着丈-1寸
袴丈 紐下 着丈×0.6 強
羽織丈 長着-(45cm~50cm) 又は 長着-(1尺2寸~1尺3寸)
裄=袖巾+肩巾 身巾や抱き巾や生地巾によってかわる
1尺7寸~1尺6寸5分までの人は袖巾を8寸5分 残りが肩巾
1尺7寸1分以上 1尺6寸4分以下は
偶数ならば半分半分
奇数ならば袖巾を1分広くする。
例) 1尺8寸5分=袖巾9寸3分 肩巾9寸2分

男物長着の身丈について

男物の着物の身丈は着る人によって好みがいろいろあります。着るのがうまい人や良く着物を着る人は技術があるので多少長くても帯で調節して着てしまいます。上手な人は帯をしめたりしない、ただ羽織っただけの時に裾が床につくぐらいにします。 下帯や腰紐を締める時に裾をあげてきます。上半身にゆとりを作るわけですが、その方が着くずれにくいそうです。着くずれを防ぐのは着方だけではなく、体の動かし方も関係します。慣れてくると着くずれにくなり、 着くずれたとしても 着くずれを直す動作が 板についてきます。裾をよく踏むという事になると、踏めば踏むほど 裾が擦り切れるのが早くなります。男性は多少身丈が短くてもおかしくないのが不思議ですが、短いと裾は擦り切れにくいわけです。また裾は床につくほど汚れます。男性の雪駄や下駄は低いので、着物初心者の身丈は短いぐらいが丁度いいというのはこんな事情があるからではないかと思います。
身丈以外に気をつかうところは 内あげの位置です。昔は袴をはくので、内揚げは袴で隠れました。現在は帯の下に内あげがあるのが理想です。

生地によって身丈を変更した方がいい時もあります。綸子のような光沢があってすべりやすい生地は 着ているうちに裾が下がってくる時があるからです。