織物編4 斜文織 綾織

正則斜文織は完全組織の経糸と緯糸の数が等しく,密度が同じ場合では斜文線の角度が45°になる斜文線のことをいいます。
斜文織の完全組織の経糸と緯糸の数をM枚と呼び,組織の大きさによってM枚斜文織といいます。斜文織は最低3枚からなります。
表面に経糸が多く表れているのをたて斜文織 。緯糸が多く表れているのをよこ斜文織といいます。

三枚斜文織

三枚綾織 三枚斜文織 
三枚斜文織の例です。よこ斜文織 たて斜文織が右の二つです。

四枚斜文織

四枚斜文織というのが曲者です。四枚になると両面斜文織と片面斜文織があります。片面斜文織の中にたて斜文織とよこ斜文織があります。

両面斜文織

経糸と緯糸の浮き数が同じ, 織物の表裏ともに経糸と緯糸の表れ方が同じになるが、表と裏で斜文線の方向が反対になります。図にすると下のようになります。

両面斜文織

片面斜文織

経糸と緯糸の浮きが異なる、表に経糸が多く表れているのをたて斜文織とすると 裏側がよこ斜文織になる。表と裏で経糸と緯糸の関係が反対になります。
縦斜文織緯斜文織

仕立てる時に一番最初に気を使うことは 生地の表裏です。最終的表裏を間違って縫ってしまったら たとえ呉服屋さんが言ったことを信じて 縫ったとしても 縫い直すのは仕立て屋です。そんな直しはしたくないのが本音です。実は 表裏は経験が物をいいます。経験の浅い店員さんでは話にならない時があります。
両面斜文織というのは 表裏の区別を悩む織り方だと思っています。実際に これが両面斜文織の生地ですと 見たわけではないのですが・・・。他の織り方でも表裏がわからない場合があると思います。表裏を見ても 同じ柄で 模様が浮いているが沈んでいるかの違いというような 場合には どっちを表にしてもOKなような織物があるのです。
着物は製造者から仕立て屋に行くまでに長い道のりがあるので 表裏がはっきりとわかるようにしてほしいと思っています。

五枚斜文織

このあと 斜文織は六枚 七枚とどんどん数が増えていきます。五枚以上になると 太さの異なる2本以上斜文線表れます。