国内の和裁の仕立て屋は とても少なくなってきていると思います。個々の仕立て代が低すぎて 一年365日 12時間 働いても 低所得労働者です。
どうしてそうなのかは 海外縫製には 負けるからです。海外縫製でも 日本人と変わらない綺麗な仕立てはいくらでもあります。日本で生活しているなどということは 全く考慮されないで 海外縫製と同じような仕立て代で 国内の縫製業者に仕立てるようにいわれるのです。海外縫製のない時代に契約していた人は なんとか低い仕立て代を逃れている人もいますが、そうした人は そこそこの年齢です。海外縫製の難点は 納期にそれなりの時間がかかるということです。納期が早い物は国内の縫製業者に回されます。こんな状態では 将来 和裁ができる人がいなくなります。手縫いの技術を日本国内に伝えていくためには どうすればいいのかを真剣に考えてくれる呉服屋さんが増えてほしいです。国内の縫製業者を守るために 海外縫製はだしませんというような 呉服屋さんが閉店しないでほしい。 そのような呉服屋さんがあるなら 名乗りでてほしいです。今の時代 まれな呉服屋さんです。