羽織の名称
羽織にも長着と同じように柄や紋で名称が変わります。なぜか黒とその他の色を区別し、柄では上下に柄の方向にあるものを「付け下げ柄」、方向のない小さい柄を「小紋柄」といいます。さらに色が一色で染めているものを「無地」といい、グラデーションになっている柄を「ぼかし」といいます。 紋がついている時は「紋付」といいます。続き柄になっているものを「絵羽」といいます。紋は染めの紋があくまでも正式で 縫い紋はおしゃれ紋です。
男物黒紋付袷羽織 (五つ紋 日向紋)
男性の第一正装
男物紋付袷羽織 (一つ紋 縫い紋)
女物黒紋付袷羽織 (三つ紋 石紋)
昔は既婚者なら一枚は持っていました。黒といっても無地ではなく地模様があります。
女物袷羽織 ぼがし柄
裾が濃くて上にいくほど薄い色になる。縦方向にぼかしのものもあります。
付け下げ柄の女物袷羽織
ポイントに柄があり上下に方向がある。
女物絵羽織
たとえ一箇所でも続き柄になっていれば絵羽織といいます。
女物袷総絵羽織
すべて柄が続いているもの。
女物袷羽織 小紋柄
小紋柄の羽織は種類的には一番豊富です。