帯4 袋帯と名古屋帯の違い

袋帯と名古屋の決定的な違いは帯の長さです。

昔と比べて 体格が大きくなっているので帯の長さも長くなっています。帯が長くなった理由は体格だけでなく、 振袖を着る時にさまざまな帯結びが考案されました。華やかな帯結びの為に帯丈が長くなったといいってもうそではないと思います。

袋帯と名古屋帯を比べた図

名古屋帯と袋帯では垂れの長さが大きく違います。
わかりやすく説明すれば 名古屋帯は一重太鼓結びができる長さの帯 袋帯は二重太鼓結びができる長さの帯ということになります。


名古屋帯と袋帯の格の話

豪華な 名古屋帯

 

現在は どんなに豪華な名古屋帯でも 安物の袋帯で二重太鼓にする方が格が上です。

写真は名古屋帯です。50年以上前に購入したものです。名古屋帯でもこのような豪華なのがあります。最近ではあまりみかけないきがします。着物が日常着られた時代には 二重太鼓に結ぶのは面倒なので 名古屋帯で豪華なものがあり、初釜とか、新年のご挨拶などに使われました。着物のルールというのは 状況や時代、地域で変わるります。 何十年かたつと常識もそうではなくなる場合があります。

袋帯について

袋帯は 礼装用おしゃれ用 に分かれます。袋帯の名称は元々袋状に織っていたからこの名がつきました。
本袋帯とは 袋状になっている袋帯のことをさします。下の写真の帯は金糸などは使われていませんのでおしゃれ帯の部類にはいります。

袋帯の例

両端に縫い目がない 袋状の袋帯obi4no4

この帯は少しむかしの帯で丈が短かったので 日傘にリフォームしちゃいました。

日傘にリフォーム

 


礼装用の袋帯

礼装用の袋帯

 

慶事用では 金糸や銀糸も使って 吉祥の柄に織られている帯です。多くの場合 全通や六通の柄ゆきになっています。ところで中にはよく見るとポイント柄になっている場合もあります。そのような帯は二重太鼓を結ぶ場合の帯です。帯の柄には方向があります。うっかり 二重太鼓用の帯を購入すると振袖では困る場合があります。困るのは着物のことをよく知っている着付けの人ですが。

写真の帯は裏側は朱色一色です。35年ぐらい前の帯ですが 今の帯に比べるとはるかにしっかりしています。帯芯なしにしているぐらいです。


おしゃれ袋帯

一般的に金糸銀糸などはあまり使われていないが 二重太鼓が結べる長さがある帯のことをいいます。柄も伝統的な吉祥文様ではなく、さまざまな柄があります。礼装用の帯よりも短めになっていることが多いです。

リバーシブルの袋帯 一面

リバーシブルの袋帯 もう一方の面

 

 

おしゃれ帯でリバーシブルというのもあります。上がその帯です。全く異なる柄です。ところが このタイプの帯は両面表に使うので 普通のおしゃれ帯よりも重いのです。ちょっとのことですが 年をとると重い帯がおっくうになるんですよね。便利と思っても 胴周りを雀の柄にして お太鼓を幾何学模様にしめるわけでもないのです。

おしゃれ袋帯
この帯は一昔前にはやったんではないかというおしゃれ帯です。なすびやかぼちゃなどの野菜の柄が描いています。裏側は赤地に縞だけになっています。ほんとにシンプルに締めたかったら なすびやかぼちゃのない方で結べばいいのです。

名古屋帯について

名古屋帯は「一重太鼓が結べる長さの帯です。」というのがわかりやすいと思います。今はほとんどの人がお太鼓結びをするからです。丸帯や袋帯と違って名古屋帯にはいろいろな仕立て方があります。八寸名古屋帯といって芯を入れずに周りをかがる帯があります。真夏以外はいつでも締められる帯です。名古屋帯というのは芯を入れるいれないにかかわらず、垂れの部分は二重になっています。織りの名古屋帯と染の名古屋帯があります。染めの名古屋帯は染め替えられるのもあると思います。織りの帯というのは染め替えはできないと思います。

名古屋帯の構造

名古屋帯の構造

 

あらかじめ胴に巻く部分を折った形で仕立てられています。着るときに胴巻きを折る手間が省けるわけです。

その他の名古屋帯の構造

下のような名古屋帯があったとする

名古屋帯 見本

 

基本の構造は胴まき部分を半分に縫ってしまいますが。この場合は胴回りと手先は半分にしないで広げて仕立てます。胴回りの帯巾を自分で好きに折ることができます。しかし広めに折って結び続けると折った所に線ができてそのうち汚れます。半分に折って締めると両面使って帯が結べます。のちのちの事を考えると半分に折って使った方が長く使えます。良いことは前板がいれやすいです。基本の仕立てでもちょっと別料金になるかもしれませんが前板を入れるポケットを作ってもらうことができます。たたみ易いです。

垂れ先をおりかえして仕立てた名古屋帯

 

胴回りは広げて手先部分は縫うという方法もあります。図では単衣帯の設定になっています。垂と垂の裏側の両端をかがります。帯芯を入れる時には胴回りの部分の両端をそれぞれ折りこんで芯と止めます。

手先を50センチぐらい半分に折ったてかがった

 

名古屋帯で二重太鼓を結べる長さに仕立てる方法

垂先に界きり線がない、落款がないなどの条件はありますが袋帯とほぼ同じ長さに仕立てる事ができます。垂先と手先だけを裏側に折り返します。裏は別布を持ってくるとその代金がいるので帯芯が見える方法で仕立てる場合が多いです。

名古屋帯だけど 袋帯の長さとかわらないように仕立てる