袋帯の種類
袋帯は 礼装用 と おしゃれ用 に分かれます。袋帯の名称は元々袋状に織っていたからこの名がつきました。
本袋帯とは
袋状になっている袋帯のことをさします。下の写真の帯は金糸などは使われていませんのでおしゃれ帯の部類にはいります。
帯のリフォーム
この帯は少しむかしの帯で丈が短かったので 日傘にリフォームしちゃいました。
礼装用の袋帯
慶事用では 金糸や銀糸も使って 吉祥の柄に織られている帯です。多くの場合 全通や六通の柄ゆきになっています。ところで中にはよく見るとポイント柄になっている場合もあります。そのような帯は二重太鼓を結ぶ場合の帯です。帯の柄には方向があります。うっかり 二重太鼓用の帯を購入すると振袖では困る場合があります。困るのは着物のことをよく知っている着付けの人ですが。
写真の帯は裏側は朱色一色です。35年ぐらい前の帯ですが 今の帯に比べるとはるかにしっかりしています。帯芯なしにしているぐらいです。
おしゃれ袋帯
一般的に金糸銀糸などはあまり使われていないが 二重太鼓が結べる長さがある帯のことをいいます。柄も伝統的な吉祥文様ではなく、さまざまな柄があります。礼装用の帯よりも短めになっていることが多いです。
おしゃれ帯でリバーシブルというのもあります。上がその帯です。全く異なる柄です。ところが このタイプの帯は両面表に使うので 普通のおしゃれ帯よりも重いのです。ちょっとのことですが 年をとると重い帯がおっくうになるんですよね。便利と思っても 胴周りを雀の柄にして お太鼓を幾何学模様にしめるわけでもないのです。
この帯は一昔前にはやったんではないかというおしゃれ帯です。なすびやかぼちゃなどの野菜の柄が描いています。裏側は赤地に縞だけになっています。ほんとにシンプルに締めたかったら なすびやかぼちゃのない方で結べばいいのです。